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新しい 価値を生む
August 17, 2026
住まいる工房
0へ還し、0から造る
フルスケルトンリノベ
大型スーパーやカフェ、飲食店など多くの店舗が並び、生活利便性の高い香川県高松市伏石町の「レインボーロード」。このエリアに建つ築30年のマンションの一室が、「住まいる工房」によるスケルトンフルリノベーションによって、現代の暮らしにふさわしい住まいへと生まれ変わった。
既存の住戸は一度、コンクリートの躯体だけの状態まで解体。給排水管をはじめとするインフラ設備もすべて新たに設置し、住まいの基盤から再構築した。解体によって初めて確認できる構造や配管の状況を丁寧に読み解きながら、配管・配線を一から計画。現在の生活スタイルに合わせて動線を見直し、間取りを再構成することで、住まいの機能をアップデートしている。
広々としたリビングダイニング。
断熱性能の高い内窓を設け、過ごしやすい空間に仕上げた
さらに断熱性能や遮音性能も強化。性能面は新築マンションに近い水準まで引き上げた。自由度の高いデザインと高断熱・省エネ性能を両立させ、空間の美しさだけでなく、住まいとしての基本性能も丁寧に整えている。給排水管などの見えない部分まで刷新している点が、このリノベーションの核心だ。
空間デザインで貫いたのは、「ノイズレス」と「曲線づかい」。建具の枠を極力省き、天井いっぱいの高さの引き戸を採用することで、空間の連続性と伸びやかさを演出し、曲線を多用したシンプルで柔らかな設えが、住まい全体をすっきりと広く見せている。
淡いくすみカラーで統一した明るいキッチン。
ゆとりあるスペースで、料理をみんなで楽しむことができる
住まいの中心には対面式キッチンを配置。そこからアール型のダウンリビングへと緩やかにつながるレイアウトとし、空間に自然な流れを生み出した。キッチンを囲むように人が集い、会話が生まれる。大勢の人が心地よく過ごせる、開かれたリビング空間が完成した。
住まいる工房の佐野和樹さんはこう語る。「マンション特有の間取りや、改修に制限が多いと思われがちなマンションリノベですが、実は可能性は無限大にあります」。時を経た住まいに新しい命を吹き込み、暮らし方を刷新する。マンションリノベーションは、これからの住まいづくりの有力な選択肢のひとつになりそうだ。
ー2026年4月
左手の洋室は、将来的に二部屋に分けることも可能。
飾り窓から差し込む光が、暗くなりがちな廊下を明るくしている
天井までの高さの引き戸で統一することで、限られた空間に広がりをもたせている

