あき家(空き家)とリノベ ときどきリフォーム

文学不動産

File-77 Designing Life Around the KitchenKitchenを中心に暮らしをデザイン

March 24, 2026

江郷建設

好きなものと暮らす心地よい空間

かつて高松城の城下町として栄えた高松市・御坊町。いまも古い寺院が点在し、ゆるやかに時を刻むこの町の名は、興正寺別院が「御坊」と呼ばれていたことに由来するといわれている。
 そんな歴史の気配を残す街の中心部に、Nさん夫妻が選んだのは、築42年のRC(鉄筋コンクリート)造の一戸建て。
「耐震のことを考えると、RC構造の方が安心だと思って。しかもガレージ付きという条件にもぴったりでした」とNさん。物件探しには約1年かかったという。一度は見送ったこの建物が、半年後に再び市場に現れたとき、「これはもう出会いだと」と感じ、購入を決意したという。

ダイニングからキッチンを望む。食卓を照らすルイスポールセンの灯りと、奥にのぞくパントリーのグリーン。グレーを基調としたインテリアに、穏やかなコントラストが生まれている

 リノベーションを手がけたのは、香川県・綾川町を拠点とする江郷建設。モデルハウスを訪れた際、空間の雰囲気や素材の使い方が、自分たちの理想とぴたりと重なり、迷うことなく江郷建設に依頼を決めた。「建物の内見にも江郷建設の江郷さんが同行してくれて、構造的な安全性やリノベーションの可能性を見極めてださいました。おかげで安心して購入に踏み切れました」とNさんは振り返る。
「お二人の距離感が心地よく、とてもしゃれたご夫婦です。設計イメージも明確で、プランづくりは驚くほどスムーズでした」と江郷さん。Nさんの奥様が作成したイメージノートには、参考写真が美しくレイアウトされ、細かな希望が簡潔にまとめられていた。その完成度は、まるで一冊のムック本のようだったそう。おかげで、理想のプランは早々に輪郭を表したという。

インテリアにこだわるNさん夫婦。お気に入りのソファや絵画、照明に囲まれ、ゆったり過ごす時間が心地よい

 この家の主役は、正方形のアイランドキッチン。「トーヨーキッチンのショールームでひと目ぼれでした。正方形だと、2人が別の方向から立っても動きやすいんです」と、嬉しそうに話す奥様。背面にはカウンター収納を設け、生活感をすっきりと隠す。グレーを基調とした空間に、木目と持ちてが印象的なキッチンの存在感が静かに映える。
「料理が得意な方ではないんです」と笑う里沙さんだが、ホットクックでつくる肉じゃがやカレー、長男・奏太君の大好物のハンバーグが、夕暮れの食卓に並ぶ。傍らでは愛猫のすももちゃんが、お気に入りのカーペットの上でくつろぐ。日常のひとこまに、穏やかな時間が流れている。

整然と整えらえたパントリー。壁の色はNさんのアイディア

子どもが寝静まったあと、夫婦二人でキッチンの灯りの下、ゆっくりと過ごす時間。自分たちの好みに整えた家だから、何気ないひとときも、深くリラックスできる。しみじみと、ここで暮らせてよかったと思えるそんな日常が、静かに、穏やかに流れている。

ー2026年3月

江郷建設 HP

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