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陶芸家ユニット 手島に暮らすvol.8

アキリノcolumnは、京都から香川県丸亀市の離島、手島に移住してきた陶芸家、松下龍平さんに古民家のDIY体験談を思いのままに綴ってもらう新企画です。どうぞお楽しみください。

 

文/写真 松下龍平

一緒に陶芸活動をしている松原恵美さんと、2019年春に瀬戸内海の離島、手島に移住。自分たちで古民家を改修しながら、「てしま島苑」の名で陶芸活動をしている。海岸の土や収穫後の野菜の残渣(ざんさ)、見頃の終わった向日葵など、島の素材だけを使ったやきもの “手島焼き” を制作している。住まいの他にギャラリーや工房スペースも改修中。

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前回1カ月半の闘いの末、天井の板張りを終え、ついに、床、壁、天井が出来上がりました。また一歩“家”に近づいています。

今回は、リビングとなる小上がりと、寝室となるロフトをつくっていきます。ただその前に、小上がりとロフトをつくってからだとやり辛くなるかなと思い、壁のパテ塗りを先にする事にしました。

壁はペンキで仕上げるつもりだったので、合板の継ぎ目や、元々あった丸太の柱との隙間、ビス穴等をパテで埋めていきます。YouTubeで職人さんが上げている動画でやり方を学び、道具を揃えいざ実践。

家作りでは未経験の事ばかりです。初めは慣れない作業に苦戦しつつも、自分なりに「あぁかな、こうかな」とやり方を変え、少しずつ「あぁかも、こうかも!」と最初の頃よりは上手に出来るようになる。どんなに難しいと思える事でも、完成までの工程が多いものでも、天井の板を1枚1枚張っていった時のように、1つ1つやっていけばいつかは終わる。これらの感覚をこの頃に実感してきた気がします。

パテを塗り終え、リビングとなる小上がりをつくります。陶芸をしているので、作業着には泥が付く事が多く、作業着のまま食事が取れるコンクリートのリビングと、お風呂上がりにゆっくり寛げるリビングを同じ空間につくろうと思うと、小上がりで区切りを設けるのはどうだろうとなりました。

小上がりの下に収納スペースが出来るように計算しつつ、2×4で骨組みをつくります。これ位の作業はお手のもので、あっと言う間に完成。フローリングは悩んだ挙げ句アカシアの無垢材を選びました。

ロフトについてはまた次回お話していこうと思います。

 

次回、陶芸家ユニット手島に暮らすvol.9 は、3月末発行のアキリノstories09でもご覧いただけます。

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