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陶芸家ユニット 手島に暮らすvol.11

アキリノcolumnは、京都から香川県丸亀市の離島、手島に移住してきた陶芸家、松下龍平さんに古民家のDIY体験談を思いのままに綴ってもらう新企画です。どうぞお楽しみください。

 

文/写真 松下龍平

一緒に陶芸活動をしている松原恵美さんと、2019年春に瀬戸内海の離島、手島に移住。自分たちで古民家を改修しながら、「てしま島苑」の名で陶芸活動をしている。海岸の土や収穫後の野菜の残渣(ざんさ)、見頃の終わった向日葵など、島の素材だけを使ったやきもの “手島焼き” を制作している。住まいの他にギャラリーや工房スペースも改修中。

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前回、内壁のペンキを塗り、冷蔵庫スペースを拡張し、リビングダイニングキッチンや寝室の内装はほぼ出来上がりました。

今回は洗面所やトイレ等の水回り用の小屋を増築した事についてお話していきます。この時はまだ、洗面所、お風呂、トイレという生活に必要な水回り設備がない状態でした。そこで、塀で囲われた裏庭に水回り用の小屋を増築し、生活スペースと繋げる事にしました。

まずは図面を描くよりも先に、実際建てる場所に立ってシミュレーションをします。廃材等を使い、実寸で区切りを設け、動線や使いやすさ等を2人であーだこーだと意見を出し合いながら決めていきます。念頭に置いておかなければならないのが、元々ある建物に繋げるという事。既にある屋根の高さや、使える敷地面積に限りがあるので注意が必要です。

 

納得のいく配置が決まったら、簡単な図面を描き、最初は基礎づくりです。既にある建物の改修ではなく、一から建物を建てるという経験をしたことがないので、「基礎づくり」といっても何から始めたら良いのか全くわかりませんでした。一緒に移住してきた建築学科卒の友人に助けを求め、基礎工事の前に柱や壁などの中心線や水平線を設定する、遣り方や独立基礎などを教わりました。

既存の柱や梁に合わせなければならない大変さはないものの、建物を基礎からつくるという事の大変さに気付き、これから待ち受ける膨大な工程に恐怖しました。

次回は小屋の骨組みづくりについて紹介していきます。

 

 

次回、陶芸家ユニット手島に暮らすvol.12 は、9月末発行のアキリノstories012でもご覧いただけます。

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