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陶芸家ユニット 手島に暮らすvol.13

アキリノcolumnは、京都から香川県丸亀市の離島、手島に移住してきた陶芸家、松下龍平さんに古民家のDIY体験談を思いのままに綴ってもらう新企画です。どうぞお楽しみください。

文/写真 松下龍平

一緒に陶芸活動をしている松原恵美さんと、2019年春に瀬戸内海の離島、手島に移住。自分たちで古民家を改修しながら、「てしま島苑」の名で陶芸活動をしている。海岸の土や収穫後の野菜の残渣(ざんさ)、見頃の終わった向日葵など、島の素材だけを使ったやきもの “手島焼き” を制作している。住まいの他にギャラリーや工房スペースも改修中。

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前回は遣り方を行い、それを基準にお風呂のベタ基礎と、その他の独立基礎をつくりました。今回は大引と根太づくり、そして壁の骨組みを立ち上げていきます。

一般的な床の横造は、床板を根太が支え、根太を大引が支え、その大引を基礎から伸びる束柱が支えます。なのでまずは、前回つくった基礎に鋼鉄製の束を立て、そこに大引を走らせます。

 

 

ここでも、一緒に移住してきた建築科卒の友人高村君に手伝ってもらいました。いつも2人で初めてやる事に困惑し、試行錯誤しながら行っていた為遅くなっていた作業スピードが、知識のある人が入ると、途端に加速しますし、1人増えると、会話に違う色が混ざり、いつもと違う話題に花が咲きます。

彼のお陰で、大引、根太の施工を一気に終え、次は壁を立ち上げます。2×4を使った壁づくりは、リビングダイニングスペースで経験済みなので簡単に作る事ができました。ただ、今回は壁の一部にガラスブロックを埋め込みたかったので、ガラスブロックが入るよう少し気を使いました。

 

基礎から作る小屋づくりは、既存の柱や梁に苦戦する事なく、最初に決めた図面通りに材料を切り、組み立てる事ができるので、ここまではとてもスムーズに楽しくできていました。
あくまでここまでは。

次回はトラス構造での屋根づくりと、いよいよどんな家が出来上がったのかお話していきます。

 

 

次回、陶芸家ユニット手島に暮らすvol.12 は、9月末発行のアキリノstories012でもご覧いただけます。

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