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陶芸家ユニット 手島に暮らすvol.12

アキリノcolumnは、京都から香川県丸亀市の離島、手島に移住してきた陶芸家、松下龍平さんに古民家のDIY体験談を思いのままに綴ってもらう新企画です。どうぞお楽しみください。

文/写真 松下龍平

一緒に陶芸活動をしている松原恵美さんと、2019年春に瀬戸内海の離島、手島に移住。自分たちで古民家を改修しながら、「てしま島苑」の名で陶芸活動をしている。海岸の土や収穫後の野菜の残渣(ざんさ)、見頃の終わった向日葵など、島の素材だけを使ったやきもの “手島焼き” を制作している。住まいの他にギャラリーや工房スペースも改修中。

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前回、洗面所とトイレ、お風呂の配置を決めました。リビングダイニングから見て手前に洗面所、次にトイレ、1番奥にお風呂です。決まってしまえば、その順番が必然のように感じますが、当時はかなり悩んだのを覚えています。

そして今回は、小屋の基礎を造っていきます。
まずはある程度地面を水平にするために傾斜のある部分を鍬で削り、次に小屋の位置の目印になったり、水平の基準となる”遣り方”を造ります。

0から建物を造るとなると、基礎のズレやミスがその上の柱や壁、床などにも影響します。歪みが生じ、後で帳尻合わせが大変になるので、1つずつ丁寧に行なっていきます。

いくつか基礎のつくり方も種類があるのですが、1番奥のお風呂をベタ基礎にし、その他の部分を独立基礎にする事にしました。

遣り方を目印に、穴を掘り、転圧をかけながら建築廃材や砂を入れ沈下を防ぎます。独立基礎は次に型枠を造り、コンクリートを流して終わりですが、お風呂のベタ基礎はもう少し大変でした。

 

湿気が上がって来ないように防湿シートを張り、ラス網を組み、コンクリートを流します。大引という木材が上に乗るので、水平になるようレベラー材も使いました。この時は冬の時期だったのですが、コンクリートの様子が気になり、深夜お風呂上がりに2人で確認しに来たのを今でも思い出します。

次回は小屋の土台である、大引と根太作りをしていきます。

 

次回、陶芸家ユニット手島に暮らすvol.13 は、11月末発行のアキリノstories013でもご覧いただけます。

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