パートナーインタビュー
信用が、安全な暮らしをつくる「カギ」になる。
カガワキーサービス
高松市多肥下町、サンフラワー通り沿いの黄色と黒の看板を目印に向かうと、鍵のなんでもレスキュー隊「カガワキーサービス」があります。主に電気錠システム工事、錠前取り付け、取り替え、修理を行っています。香川県内の鍵屋さんでいち早く電気錠を取り入れ、鍵業界のパイオニアともいえる鍵屋さんです。
今回、お話を伺ったのは代表の徳島睦生さん。先代が平成5年に創業し、徳島さんが跡を引き継いで続けています。「鍵業界に入って30年ほど経ちました。」
徳島さんは、もともとはサッシ製造業の営業をされていました。外注先だった先代に「一緒にやらないか」と声をかけられ、鍵の業界に足を踏み入れました。
平成 21 年には、1級錠施工技師(厚生労働大臣認定)を取得。四国で持っているのはたったの3人。かなりレアです。

代表の徳島睦生さん

先代の頃からあるキャラクター(左)と令和版のキャラクター(右)令和版は鼻が点にリニューアル。名前は絶賛募集中!
鍵は全部一緒に見えますが、ドア・机・車・自転車・ロッカー・金庫・スーツケースなど種類が多くて、幅が広い世界。店舗には加工前の鍵が約1500種類保管されています。
お店のカウンターには、合鍵を作る機械が並び、削る様子をお客様がのぞいて見ることもできます。削る作業は機械と手作業があり、どちらで削るか見極めるのは長年のキャリア。機械は、正確に削ってくれますが、鍵のコンディションを見ながら手で調整することもあるそうです。
現在主流になってきているのは、鍵の表面に複数の凹み(ディンプル)があり、セキュリティが高いディンプルキー。スマホが鍵になるのが当たり前になってきている時代ですが、スマホが使えなくなった時に開かなくなる怖い面もあります。徳島さんは、従来の物理キー(金属製の鍵)の利便性や安全性を、今後も多くの人に伝えていきたいと語ります。
カガワキーサービスが仕事の中で大切にしているのは、「信用第一」と「社員を大切に」。
お客様にとっては、知らない人が鍵を取り付けることになります。信用がないとこの仕事は成り立ちません。そして、働いている従業員がいるから会社が成り立つことも忘れてはいけません。現場でうまくいかないときは応援に行って手伝ったり、失敗しても報告しやすいようにこまめにコミュニケーションを取ったりと働きやすい環境を作っています。

従業員は6名。信頼できる頼もしいメンバーたち。「みんなええ子なんよ〜」と徳島さんの奥さま。こちらの写真は、みんなで部長さんの誕生日をお祝いしたときのもの

笑顔が眩しい川邊(かわべ)琢也さんは異業種から鍵屋さんに転職。徳島さんに教わりながら鍵を勉強中
徳島さんの趣味は、キャンピングカーに乗って弾丸でいろんなところに行くこと。現地の友達に会ったり、おいしいものを食べたり、景色を見たりするのが楽しみだそうです。
一緒に働いている奥さまは高校時代からの阪神タイガースファン。甲子園へ野球を見に行って阪神ファンの友達とワイワイお話するのが楽しみです。
お互い好きなことを楽しんでいるのも社内の柔らかい雰囲気に繋がっているのかもしれません。

2025年のお正月はキャンピングカーで箱根に

お二人のパソコンのデスクトップには、それぞれ趣味の写真を設定。写真を見ると元気が出てくるそう。カレンダーも吊るしてさらに元気をチャージしている
基本的に玄関やドアは外にあるため、外で作業をすることが多い仕事。
汗だくになりながらの暑い現場やまつげに雪が積もるほどの寒い現場もありますが、鍵をつけることによって暮らしやすくなったり、仕事をしやすくなったりするお客様はたくさんいます。これからも一人ひとりのお困りごとに寄り添っていきたいと、徳島さんは目を輝かせています。