あき家(空き家)とリノベ ときどきリフォーム

パートナーインタビュー

パートナーインタビュー

みんなの役に立って、資源の循環にもなっている素敵なお仕事。

三宅ガーデン

さぬき市の山の麓、少しだけ坂道をのぼると、三宅さんは作業中にもかかわらずニコニコ笑顔で迎えてくれました。

おもしろい話をたくさん聞かせてくれた三宅さん。

その丁寧なお仕事ぶりで常にお忙しそう。二度三度と依頼するリピーターも多いようです。聞くと、もうとっくにキャパオーバーだけど、困っているお客さまをできるだけお待たせしないようにと飛び回っているのだそう。訪問した冬場に特に多い依頼は、欝蒼と茂った庭をスッキリさせてほしい、伐ったあとの木や刈った草は処分してほしい、というもの。住んでいるけど庭の手入れができる人はいないというお宅、空き家になった家の持ち主が遠くにいるお宅。理由は様々ですが、昨今のニュース等で語られるとおり、もう人ごとではない、放っておけない地域課題になっています。
取材に伺った日も、三宅さんは軽トラ満載の草木を持ち帰り、仕分けしているところでした。そう、処分せずに仕分けしていたのです。作業後に処分場へ直行すれば仕事は簡単に終わります。でも、三宅さんはその先を大切にしています。

運ばれた草木をもぐもぐ。

木は乾燥させて薪に、草はガーデンで飼っている7頭のヤギさんに、葉っぱのない木は、炭化して農業の土壌改良材に。もう少し時間があれば、木を種類別に分けたり、草刈りの現場にヤギさんを派遣したり、といろいろな展開ができるんだけど、とこれからのことも話してくれました。もし、木材を分ければその特徴にあわせて用途が広がります。ヤギさんが草を食べてくれれば除草剤を使わずに済みます。
現状でも、十分無駄なくサステナブルな展開はできていますが、その先のことにも思いを巡らす三宅さん。仕事がそのまま資源の循環になっている、それを当たり前のようにやっている、素敵なガーデンでした。

ジャングルのような山を引き継いで途方に暮れていたが、徐々にスッキリさせていった。木を一本ずつ切っていたら薪の材料としてほしいという人が増えてきて、小さく切り分けてほしいという要望に応えたことが仕事の始まり。

 

三宅さんと遊びたいヤギさん。

 

三猿の石像。引き継いだ時からあるが、由来が気に入ってそのまま置いている。

 

敷地内には古民家も。現状では住めない。

 

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