パートナーインタビュー
ゲストハウス事業から いりこ出汁のラーメン店まで。
喜田建材
お話を聞きに訪れたのは、香川県三豊市詫間町にある、雑貨・インテリアショップの「DEMI1/2(デミ1/2)」。ガラス張りの店内に入ると、木とアロマの香りがふわりと漂うリラックス空間に、木製のキッチンツールなどの雑貨が並び、ワクワクしてきます。ここは雑貨の販売だけでなく、床などの建材に実際に触れることができるショールームも兼ねています。
2階のフロアに案内されると、ソファやキッチンのあるゆったりとした打合せルームや、建材やドアの見本が並ぶショールームがあります。
不動産事業担当の島田真吾さんは31歳。愛知県の出身で、奥様が徳島県出身ということもあって、結婚を機に香川県に移住してきたそうです。「人も優しいし、景色もいい」と自然豊かなこの町での暮らしを満喫している様子。
喜田建材は1973年に設立。グループ会社の「喜田木材」は100年以上の歴史を持つ老舗企業です。2014年から不動産事業を始め、同時に「DEMI1/2」を設立しました。
「木材・建材を扱う企業なので、工務店さんとの連携が大事です。家を建てるための土地探しから家づくりをサポートするために、不動産事業をスタートしました。また、カタログでは伝わりきらない木材の良さに触れてもらうショールームの役割として『DEMI1/2』があります。
また、「くらしの遊園地」と題したイベントを定期的に開催し、工務店さんと地域の方が触れあえるワークショップや、地元作家さんの作品販売、人気飲食店さんの出店などを行っています。家族連れなど毎回大勢の人が訪れるこのイベントには、くらしのヒントがたくさん詰まっていそうです。
喜田建材のもうひとつの顔として、ゲストハウス事業があります。「泊Rutto(とまるっと)」は観音寺市と三豊市に合わせて4棟7室あり、空間デザインだけでなくロケーションの素晴らしさも手伝って人気のゲストハウスです。こちらはただのゲストハウスではなく、実は泊まれるショールーム。建材はもちろん、喜田建材が提案する暮らしの空間をまるごと体感できます。
さらに「荘内半島エリアにオーシャンビューの施設を新たに2棟建設中なんです」と「泊Rutto」担当の福田智子さん。
「新しい2棟は、何でもできる”ハコ”と考えていて、イベントスペースとしても活用予定です。そのひとつに、食育ならぬ“職育”をテーマとしたワークョップを計画しています。大工さんだけでなく、食の職人さん等、色んなジャンルの職人さんを育てる場所を提供したいと考えています」
最後にもうひとつ手掛けている事業を紹介します。地域の空き家を減らしたい、という想いでうどん県のラーメンとして有名な三豊市三野町の「はまんど」さんとタッグを組んで、「浜堂 観音寺港店」の運営も行っています。このプロジェクトは、空き家という”ハコ”の中に飲食店という”ソフト”を入れる事で空き家を活用しながら地域の価値を作り、同時に、空き家問題に悩む他の地域に店舗展開していくことにより、香川のいりこ出汁の朝ラーメン文化を発信していくとのこと。
若いスタッフも多い喜田建材。将来的に家を建てたいという方の相談にも気軽にのってくれます。建材事業から不動産事業、そして事業の枠にとどまらず、地元を元気にしたい、という強い思いとパワーが溢れる「喜田建材」。さて、あなたはどの入口から喜田建材を体感しますか?
Interview 2020.6.18