パートナーインタビュー
素材を生かした和風建築に高性能をプラス
﨑川工務店
香川県高松市香南町、高松空港にほど近いのどかな山間部にある「﨑川工務店」をご紹介します。
﨑川工務店が手掛ける家は断熱・気密・換気性能に優れ、断熱等性能等級7の高性能住宅パッシブハウス。エアコンや暖房器具をできるだけ使わずに夏涼しくて冬暖かく、家中どこに居ても快適な生活環境を可能にする工法です。環境先進国であるドイツ発祥の省エネ住宅に「和」を取り入れたモダンな家づくりを得意としています。

木目に白いキッチンが映える
お話を聞いたのは代表取締役の﨑川和男さん。﨑川工務店は﨑川さん自身が1995年に創業。実家は塩江町で農業を営み、主にお茶や高地野菜の栽培と所有の山林で植林もしていたといいます。幼少期から父親と共に山に入り、植林や伐採の手伝いをしていた﨑川さん。木は常に身近にある存在だったようです。「大工になろうと思ったのは手に職をつけたいから。ものづくりは子どもの頃から好きだったしね」。この仕事に就いた経緯をそう話してくれました。学校の推薦を受けて高校卒業後、高松市内にある工務店に入社。大工として建築の現場で実績を積みながら、23才で建築士免許を取得。15年ほど務めた後に工務店として独立し、今年で設立30年になるそうです。

営業、設計、現場監督を一人でこなす﨑川さん。お施主様の細やかな希望や変更に迅速に応じてくれます
機能性に加えて、自然素材をふんだんに使った家づくりも﨑川工務店のこだわりです。使用する材料は檜の無垢材や漆喰、和紙など。外壁も既製品のサイディングは使わず、塗り壁もしくは板張りで仕上げします。「そこで暮らす人の心地よさを考え、昔からある材料を使った家づくりがうちの強みかな」と話す﨑川さん。引き継いだ山林で木材として育てた檜を、お施主さんと一緒に選ぶこともあるのだとか。「子どもの頃に植えた木がしっかり成長して、これからお施主さんの暮らしの一部になると思うと感慨深いですね」と少し誇らしげに話してくれました。


断熱、気密、換気性の高千性能基準をクリアした、高性能住宅
これから取り組みたいことを聞いてみると、「建築費は相当かかると思うが、高性能の数寄屋風住宅をいっぺん建ててみたいなぁ」と、こどもが夢を語るような目で答えてくれた﨑川さん。
木の温もりを大切にし、快適さを追求するぶれない家づくりと、実直な人柄が﨑川工務店が選ばれる魅力です。

川部町にある自宅兼オープンハウス。体験見学会も随時開催しており、高性能住宅を体感できる。昨年の冬にエアコンを利用したのは1回だけだったそう