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門前町に再生。歴史に思いを馳せ匠の技を味わう宿

長期滞在者向けにキッチンを備え付けた部屋

讃岐・琴平の金刀比羅宮、通称「こんぴらさん」。お参りや歌舞伎などの娯楽を楽しむ場所として、古くから多くの人がこの地を訪れてきました。金刀比羅宮表参道に繋がる「新町商店街」も以前は大勢の人で賑わう街でしたが、時代とともに空き店舗が増えシャッター街に。この商店街の再生と地域活性を目指す一環として、空き店舗、あき家をゲストハウスや飲食施設にリノベーションした「GOKAN KOTOHIRA」が完成しました。

「老朽化が進み、違う物件にしてはと提案したほどの建物でした」と、施工を手掛けた谷本建設専務の谷本和也さんは当時の様子を話します。自治体の支援も受けることとなり、プロジェクトが始動。建物の特徴を活かす方向で、地域の景観に溶け込む外観でありながら、鬼や天狗のオブジェが観光客の目を引くインパクトのある建物に生まれ変わりました。

ゲストハウスは五行説「火」「金」「水」「土」「木」をコンセプトにした全5部屋。各部屋はそれぞれのテーマを活かした内装や設えになっており、左官の技術を活かした装飾壁や焼杉を使用。日本家屋の奥深さを体感できる施設となっています。施設にはベーグルショップや四国四県のブレンド茶を提供する日本茶カフェを併設。四国の特産品などを販売する新たなスポットして期待されます。