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快適な空間で昔暮らしを体験できる宿

「囲炉裏の宿　木乃古」は五色台の山々に囲まれた、坂出市王越町にある一棟貸しの宿です。古民家のリノベーションを手がけた株式会社谷本建設は1935年創業の地元住宅メーカー。その人の暮らしにあった空間を提案し、自社大工が家づくりを担う、ものづくりの職人集団です。

「ここは私が知人から譲り受けた古民家。一緒に坂出の街づくりに取り組んでいる仲間たちと再生の方法を探り合い、さまざまな案が詰まった宿です」と話してくれたのは谷本建設の谷本和也さん。

外観は古民家の佇まいを残し、室内は居心地よく過ごせる空間にフルリノベーションを施しました。空間づくりにおいて谷本さんが気を配ったことは「清潔感と古民家らしさ」。大部屋や寝室で使用する部材だけでなく、直接手がふれる箇所は新品のものを使用しました。しかし、すべて直してしまうと元の家の良さが消えてしまう、その塩梅が難しかったといいます。試行錯誤を何度も繰り返して、木乃古は昔暮らしを体験できる人気の宿として再生しました。これからもお客様に寄り添う家づくりはもちろんのこと、地域を活性化するためにも古民家再生を精力的に行いたいと意気込みます。