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パートナー紹介

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「季節を楽しむ」がテーマ。 頼りになる盆栽のお医者さん

花澤明春園

高松市鬼無町は「盆栽の里」として知られ、多くの盆栽園があります。この地の盆栽の歴史は約200年前の江戸時代。鬼無・国分寺地域の愛好者が、山や海岸に自生していた木を鉢に植え、販売したことが始まりといわれています。鬼無町で「花澤明春園(はなざわみょうしゅんえん)」も歴史ある盆栽園の一つ。場所はJR予讃線の線路のすぐ東側に位置します。

ここでは、園主の花澤さん親子が、「季節を遊ぶ」をテーマに、四季の盆栽を楽しんでほしいという思いから、種類豊富な苗木、鉢、道具、土、肥料など盆栽作りに必要なものを揃えています。

「花澤明春園は、創業からおよそ150年の歴史があります。昔の書物を紐解いてみたら、私で5代目ということが分かりました」という園主の花澤登人(たかひと)さんは、学校卒業後、家業を迷うことなく継いだそうです。そして娘さんの美智子さんもまた、大学卒業後、お父様を手伝ううちに盆栽の道に。
「もちろん、盆栽が好きだということも前提にあるんですよ」と美智子さん。美智子さんの現代的なセンスが活かされた作品はファンも多く、明るい性格も訪れる方に親近感を与えてくれます。

花澤登人さんと美智子さん

「盆栽は“趣味”の領域に入ると思います。その中で、私が特に力を入れているのは、これから盆栽をはじめてみたいという方や、盆栽を持っているけれど、どう手入れしたらいいか困っている方へのサポートです」と花澤さん。
その言葉通り、『ぼんさい110番』と掲げていて、植物の困りごとは、何でも相談できる場所という役割も担っています。
「お持ちの盆栽を持ち込んでもらい、手入れをさせてもらうこともできます。旅行中の水やりやお世話、いわゆる盆栽のホテルとしても頼ってください。『学校で育てていたけれど、赤くなっちゃった。元気に戻りますか?』と小学生が盆栽を持ってくることもありますよ」と笑う様子に、地域に根付き、親身に相談になってくれる頼もしさを感じます。

種類豊富な盆栽の苗木が揃います。苗木に合う鉢も選んでもらえます。盆栽のプレゼントの相談もどうぞ

「買ってもらったらそれでおしまい、という店も多いと思いますが、うちでは、買ったら、『度々店に持ってきてください』と伝えています。もちろん他で購入した盆栽でも大丈夫ですよ」
「ここで買えば、安心」というお店を目指しており、「この子の調子が悪いから治しておいて」という相談も歓迎しているそうです。
「『盆栽のお医者さん』みたいな立ち位置でいたいんです。枯れてきた時に慌ててネットで検索して、自分で何とかしようとしても、生き物はなかなか難しい。例えば枯れる理由として土の問題もあります。土にも性格がありますから」という花澤さん。
「昔はお正月のために松の木の盆栽を購入して、枯れたらまた次に買えばいい、なんて考える人も多かったんです。世話の方法が分からないからといって水やりや肥料やりなどの手入れをしないのでは、買う意味がありません」と話します。

展示場所を兼ねた応接間。王道の黒松の飾りも人気

花澤さんは、もっと気軽に、もっと身近に盆栽を楽しんで欲しいと、カルチャーセンターや、住宅展示場などでのワークショップも開催しています。また、ここでは初心者向けの盆栽教室も開いています。基礎からしっかり学べる定期コースと、盆栽に触れるきっかけづくりの体験コースがあります。興味を持っている人が数人集まれば、希望に合わせて教室を開くことも可能だそうです。
「教室に通ってくれるお客様は、本当に年齢層も幅広いんです。授業は楽しくおしゃべりしながら行っています。また、徳島や県外から学びに来る方も多くて驚いています。女性の方で神戸から1年間定期コースに通ってくれた主婦の生徒さんは、ご主人が毎回送迎してくれていました。奥さんの趣味に理解のある方も多いんだなと感心しました」

花を咲かせるのが楽しみな桜の盆栽。もちろん、植え替えのサポートもしてくれます

実を楽しむ盆栽のひとつ、姫リンゴ。真っ赤な実がひときわ愛らしい

「盆栽に向き合う時は、『季節を楽しむ』ということを、いつも意識しています。松柏盆栽をはじめ、梅、桜、紅葉の鉢。そして、草もの盆栽といわれる山野草にも四季折々の風情があります」
山野草の苗木は園内にも豊富にあります。その自然な佇まいからも季節を感じることができそうです。
「自分ひとりの趣味でなく家族みんなで盆栽を楽しめたらいいですね。例えば、お父さんが育てている盆栽の水やりをお子さんが手伝ったり。一生懸命に育てた桜の盆栽が春に花をつけたら、家族みんなお花見も楽しめますね。そのために私たちは全力でサポートします」
盆栽に興味があるけれど難しそうと思っている方や、持っている盆栽の手入れ方法が分からない方は、ぜひ花澤春明園を訪れて、盆栽のある生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。

秋の風情を感じられるススキの飾り

Interview 2020.7.30

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