パートナーインタビュー
店舗工事とマンションリノベの二本柱で、町を笑顔に
ガイナ
高松市紙町にある赤と白と緑の3つのカラーが目印の「GAINA(ガイナ)」。GAINAは、主に店舗の設計から施工を行う工務店で、「繁盛店を創る」というコンセプトのもと、これまで香川県内の数々の店を手掛けてきました。

GAINA外観
特に、店舗工事はGAINAの得意分野。それもそのはず、もともとは「電化ショップツイ」として長年地域の電気工事を請け負ってきました。GAINAとして動き始めたのは、2002年。大型家電量販店の地方進出が進み始めたころ、同じく香川県内で電気店をしていた「佐々木項一電機商会」と合併しました。設立当初は、電気工事が主な仕事。数々の電気工事や空調工事を担当するうちに、次第に店舗工事自体を任されることが増えていき、会社の基盤がつくられていきました。

打合せスペース
そもそも、住宅工事と店舗工事には、大きな違いがあります。それは、設備機器の大きさや換気量など。住宅では、家電や家具、住宅設備といわれるシステムバスや洗面台、キッチンの大きさはある程度決まっています。それに対して店舗は、機材が多くて複雑。「店舗」と言っても、うどん屋、ラーメン店、パン屋、居酒屋、美容室など、業種ごとに設備の大きさや排気量、通路の広さや配置も全く違います。この複雑なレイアウト設計や工事こそ、GAINAが長年培ってきた得意分野の一つです。

施工した「鉄板フレンチgarden」。壁と床に左官仕上げを施し、こだわりの色で変化をつけた。庭園を眺めながら、ゆっくり食事を楽しむことができる空間に
「必要であれば物件探しから酒屋などの取引先まで紹介します」と代表取締役の津井宏さん。時には融資の相談にも乗るといいます。「店舗はオープン後が大切。だから迅速なアフターサービスを心がけています。棚の取付けでもすぐに駆けつけます」。確かに、街中を走っていると頻繁に見かける赤白緑でペイントされたトラック。どんな些細な不具合でも素早く応じるために、5名の工務担当者が在籍しているそうです。

代表取締役の津井さん
津井さんは、GAINAの2代目。高校卒業後、大阪の電気専門学校に進学しました。その後、他の電気店で4年間電気工事の修行を積み、「電化ショップツイ」に入社。間もなくして、GAINAが設立されました。「電気屋の子どもやからね。ずっとこの道一本」と朗らかに笑う津井さん。さまざまな業種の人と出会い、仕事の話をし、輪が広がっていくことは、店舗オーナーとともに店をつくる一番の醍醐味だと話します。

美容室とエステが一つの店舗で施術できる「Quartet sinfonia」も施工した店舗。白とブルーを基調としたエーゲ海の街並みを表現している
2021年にはマンション専門のリノベーション事業「G-life」も始動。それぞれの暮らしに合わせたリノベーションを提案する「住人と彩(いろ)」をテーマに、多様な要望に応えています。例えば、「ダウンライトを増やしたい」「区切られた空間を広いワンルームにしたい」「カップボードを入れてほしい」など。マンションで予め決められている無難な間取りや壁紙に、住まい手の思いを聞きながら暮らしの彩を足していきます。「数々の店舗工事を経験してきたからこそできるレイアウトやデザイン提案があります。暮らしのちょっとした不便や改修も気軽に相談してください」。

住まいのリノベーション事例。ワンルームを1LDKに。キッチンも対面式に改修した
今後は、「より多くの人の仕事や暮らしに寄り添っていくために、岡山にも活動エリアを広げていきたい」と意気込む津井さん。
「子どもが健やかに育ち、人が集まる笑顔あふれる住まいや、お客さんが非日常を味わえて、スタッフとオーナーが笑顔で働ける店をつくりたい」。そんなGAINAの熱い思いはこれからもさらに広がっていきそうです。