あき家(空き家)とリノベ ときどきリフォーム

パートナーインタビュー

パートナーインタビュー

豊かな発想で、限りある資源と社員のアイデンティティを尊重する

エフエーエス

仲多度郡まんのう町の自然豊かな場所に、広大な敷地を持つ『株式会社エフエーエス』。
門を抜けると、ずらりと並んだ大きな倉庫が目に留まります。

「社名のエフエーエスは、工場をアシスタントするという意味で『ファクトリーアシスタントシステム』の頭文字を取りました」。
そう話をしてくれたのは、代表取締役社長の内浪達也さんと、常務取締役の内浪裕也さん。

右から代表取締役社長の内浪達也さんと、常務取締役の内浪裕也さん

初めは、大手ハウスメーカーの出荷積込みを担う、物流業のみの会社だったそうです。しかし出荷積込みの仕事は現場での待ち時間が長く、作業が捗らないこともしばしばだったのだとか。

いっそのこと自分たちで組み立てもできればロスが減るのでは、と思ったことが、物流業だけでなく建設業を始めるきっかけになりました。現在は、発想力とそれを実行に移す力で、この二本柱を活かした新しい事業を開拓しています。

本社事務所

その代表の一つが家具製作部門『CRAFT WOOD』です。

産業廃棄物として処分されていた木製パレット(フォークリフトで荷物を運ぶ際に使われる箱型の荷台)や建設廃材をアップサイクルし、オーダーメイドで家具製作や店舗などの空間プロデュースを行なっています。

CRAFT WOODで作られたオーダーメイド商品例

その指揮をとるのは、建築士の資格を持つ裕也常務。建築だけでなく以前からインテリアにも興味があったことから、ヴィンテージ感のあるアメリカ西海岸やナチュラルな北欧テイストの家具を作ってみたかったと話します。その思いが、物流や建設現場から大量に出る廃材を、資源として活かせるCRAFT WOODに繋がりました。

CRAFT WOODで作られたオーダーメイド商品例

価格も含めてお客様に納得して使っていただくことを前提に、オーダーメイドで作られる商品は、ハンドメイドの風合いや、木の質感を求める方に好まれているよう。

家具として利用できない廃材に関しては、今後はグループ会社である『戎急配(エビスキュウハイ)』で、達也社長が発起人として立ち上げたバイオマス発電所の燃料に使う木製チップを製造し、商品化されていくそうです。

CRAFT WOODの作業場。オーダーメイドだからこそ、お客様の希望に添えるよう一つひとつ手作業で大切につくられています

「今までは産廃処理をするためのお金がかかっていました。それをただ廃材として処分するのではなく、クリーンなエネルギーの燃料として新しい商品に生まれ変わらせることが、本当の意味でのSDGsなのだと思っています」

行きの便で商品を運び、帰りの便で廃材資源を回収。燃料を無駄にせず、スムーズに輸送できることがエフエーエスの強みとなっています。

三野物流倉庫センター

発想を持ってチャレンジしていくエフエーエスの取り組みは、営利事業だけではありません。

2022年3月には、三豊市と災害時の施設使用などに関する防災協定を結びました。エフエーエスが保有する三野物流センターの倉庫を、災害に備えた救援物資を保管する場所として提供するとともに、緊急の際には自家発電機や、備え付けの自販機を無償で解放できるようにしています。

そして、経済産業省中小企業庁の中小機構とタッグを組んだBCP対策事業など、先の未来を見据えたエフエーエスの様々な試みは、雇用にも反映しています。

廃材を再利用して建てられた『誰でも更衣室』

一人ひとりの個性を尊重し、伸ばしていける会社にしたいと始めた、『虹ファス運動』。

にじいろ未来づくり推進課を設置し、思い思いに休憩できるように『誰でも更衣室』と呼ばれる休憩用プレハブを敷地の各所に常設したり、性的マイノリティへの理解を深める研修を定期的に取り入れるなど、社内でのハラスメントやアウティングの防止にも真摯に向き合っています。
さらにはLGBTで悩むすべての人が、性別や障害などに関わらず働ける環境作りにも力を入れています。

こうした様々な社会問題に前向きに取り組み、新しい風を吹き込むエフエーエス。今後の展開がますます楽しみな会社です。

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